特許情報

道路騒音の予測方法②

反射音を考慮した道路騒音の予測方法

特許第3204654号

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●特開2001-194224
【発明の名称】反射音を考慮した道路騒音の予測方法

【要約】
【課題】
適用の制限を無くし、道路交通騒音の評価を絶対量として予測できる反射音を考慮した道路騒音の予測方法を提供する。

【解決手段】
音響反射面となる構造体を考慮した騒音伝搬モデルと、音響反射面となる構造体を省略した直接伝搬モデルとのそれぞれにおいて、対象とする周波数帯の間を所定の周波数刻み幅Δf毎に分け、音圧レベルを境界要素法により求めるとともに、全周波数成分のエネルギー和を求め、騒音予測点での直接伝搬モデルに対する騒音伝搬モデルの挿入損失ΔLP(dB)を求める第1ステップ工程と、距離減衰のみを考慮し前記道路騒音源から前記騒音予測点に直接伝搬される直接伝搬騒音レベルLF(dB)を求めるとともに、この直接伝搬騒音レベルLF(dB)と、前記挿入損失ΔLP(dB)とに基づいて反射音を考慮した全騒音レベルLRを求める第2ステップ工程とからなる。

【特許請求の範囲】

【請求項1】
道路面周りに音響反射面となる構造体を有する場合における道路騒音の予測方法であって、前記音響反射面となる構造体を考慮した騒音伝搬モデルと、音響反射面となる構造体を省略した直接伝搬モデルとのそれぞれにおいて、騒音発生位置に所定の基準音源を設定するとともに、各境界要素毎に境界条件として複素音響インピーダンスを設定し、対象とする周波数帯の間を所定の周波数刻み幅Δf毎に分け、この周波数刻み幅Δf毎に、音源に対する騒音予測点での音圧レベルを境界要素法により求めるとともに、周波数刻み幅Δf毎の音圧レベルを統合して全周波数成分のエネルギー和を求め、次いで、前記騒音伝搬モデルにおける全周波数成分のエネルギー和と、前記直接伝搬モデルにおける全周波数成分のエネルギー和とに基づいて、騒音予測点での直接伝搬モデルに対する騒音伝搬モデルの挿入損失ΔLP(dB)を求める第1ステップ工程と、距離減衰のみを考慮し前記道路騒音源から前記騒音予測点に直接伝搬される直接伝搬騒音レベルLF(dB)を求めるとともに、この直接伝搬騒音レベルLF(dB)と、前記騒音予測点での直接伝搬モデルに対する騒音伝搬モデルの挿入損失ΔLP(dB)とに基づいて前記騒音予測点における反射音を考慮した全騒音レベルLRを求める第2ステップ工程と、からなることを特徴とする反射音を考慮した道路騒音の予測方法。

【請求項2】
道路面周りに音響反射面となる構造体を有する場合における道路騒音の予測方法であって、前記音響反射面となる構造体を考慮した騒音伝搬モデルと、音響反射面となる構造体を省略した直接伝搬モデルとのそれぞれにおいて、騒音発生位置に所定の基準音源を設定するとともに、各境界要素毎に境界条件として複素音響インピーダンスを設定し、対象とする周波数帯の間を所定の周波数刻み幅Δf毎に分け、この周波数刻み幅Δf毎に、音源に対する騒音予測点での音圧レベルを境界要素法により求め、得られた騒音予測点での音圧レベルを自動車騒音の代表スペクトル、A特性の聴感補正および設定した音源の周波数特性値により修正し、周波数刻み幅Δf毎の修正音圧レベルを求めるとともに、周波数刻み幅Δf毎の修正音圧レベルを統合して全周波数成分のエネルギー和を求め、次いで、前記騒音伝搬モデルにおける全周波数成分のエネルギー和と、前記直接伝搬モデルにおける全周波数成分のエネルギー和とに基づいて、騒音予測点での直接伝搬モデルに対する騒音伝搬モデルの挿入損失ΔLP(dB)を求める第1ステップ工程と、距離減衰のみを考慮し前記道路騒音源から前記騒音予測点に直接伝搬される直接伝搬騒音レベルLF(dB)を求めるとともに、この直接伝搬騒音レベルLF(dB)と、前記騒音予測点での直接伝搬モデルに対する騒音伝搬モデルの挿入損失ΔLP(dB)とに基づいて前記騒音予測点における反射音を考慮した全騒音レベルLRを下式(I)LR=LF+ΔLP(dB) …(I)より求める第2ステップ工程と、からなることを特徴とする反射音を考慮した道路騒音の予測方法。

【請求項3】
前記直接伝搬騒音レベルLFは、音響学会式(ASJ Model 1975)に基づいて、音源の騒音パワーレベルをLW(dB)、音源から騒音予測点までの距離l(m)、音源を走行する車両の平均車頭間隔d(m)として、下式(II) LF=LW-8-20・log10l+10・log10(π(1/d)tanh2π(1/d))(dB)…(II)より求める請求項1,2いずれかに記載の反射音を考慮した道路騒音の予測方法。

【請求項4】
前記直接伝搬騒音レベルLFは、音響学会式(ASJ Model 1993)に基づいて、自動車1台当たりの、人の聴感補正後のA特性騒音パワーレベルをL’W(dB)、音源位置を道路方向にΔlの間隔でm個設定し、下式(III)LF=L’W-8-20・logli (dB) …(III)ここに、liは音源i*番目から騒音予測点までの距離で、下式(IV) li=√((l02+(i*・Δl)2)) (i*=0,1,2,…m) …(IV)より求める請求項1,2いずれかに記載の反射音を考慮した道路騒音の予測方法。