特許情報

道路騒音の予測方法①

反射音の評価方法および反射音を考慮した道路騒音の予測方法

特許第2993600号

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●特開平10-206227
【発明の名称】反射音の評価方法および反射音を考慮した道路騒音の予測方法

【要約】
【課題】
計算が容易で実用的であるとともに、高架構造、桁構造、遮音壁などの
複雑な道路断面形状に対する適応性に優れた反射音を考慮した道路騒音
の予測方法を提供する。

【解決手段】
騒音種別を反射音を除いた騒音レベルLD (dB)と、反射音のみによる
騒音レベルLR (dB)とに区分し、反射音を除いた騒音レベルLD (dB)に関しては、公知の所謂音響学会式に基づいて算出する。
反射音のみによる騒音レベルLR (dB)は、反射伝搬モデルと直接伝搬モデルとのそれぞれのケースにおいて、単位角度毎に発せられる音響
エネルギーを音束として取扱い、反射面の境界条件の下、幾何音響的に多数の反射を繰り返させ、騒音予測点を含む境界要素に蓄えられる
全音響エネルギーを求め、両者の比率を反射影響係数ηとして設定し、前記音響学会式と前記反射影響係数ηとから算出する。

【特許請求の範囲】

【請求項1】
音源回りに音響反射面を有する場合における反射音の評価方法であって、単位角度当りのエネルギー密度が一定の音源を音源位置に設定するとともに、前記音響反射面を反射境界要素として考慮した反射伝搬モデルと、単位角度当りのエネルギー密度が一定の音源を音源位置に設定するとともに、前記音響反射面を省略した直接伝搬モデルとを夫々作成し、これら反射伝搬モデルおよび直接伝搬モデルのそれぞれのケースにおいて、単位角度毎に発せられる音響エネルギーを音束として取扱い、前記反射境界要素における音束の入射角と反射角とが等しい条件の下で反射を繰り返させ、反射減衰の後に前記モデル上に設定した反射音予測点を含む境界要素に到達した音束の全音響エネルギー量を求め、反射伝搬モデルにおける全音響エネルギー量と直接伝搬モデルにおける全音響エネルギー量との比率を反射影響係数ηとして設定し、距離減衰のみによる自由放射条件の下で算出された反射音予測点での音圧レベルL(dB)と前記反射影響係数ηとに基づいて、前記反射音予測点における反射音の音圧レベル(dB)を求めることを特徴とする反射音の評価方法。

【請求項2】
道路面の回りに音響反射面となる構造体を有する場合における道路騒音の予測方法であって、騒音種別を反射音を除いた騒音レベルLD (dB)と、反射音のみによる騒音レベルLR (dB)とに区分し、前記反射音を除いた騒音レベルLD (dB)に関して;音源の騒音パワーレベルをLW (dB)、音源から予測地点までの距離をl(m) 、音源を走行する車両の平均車頭間隔をd(m) として、下式(I) により距離減衰のみを考慮した騒音レベルLF (dB)を求めるとともに、少なくとも回折減衰による補正αd を考慮して反射音を除いた騒音レベルLD (dB)を下式(II)により求めることとし、 LF =LW -8-20・log10l+10・log10(π(l/d)tanh2π(l/d))……(I) LD =LF +αd ……(II)前記反射音のみによる騒音レベルLR (dB)に関して;単位角度当りのエネルギー密度が一定の音源を音源位置に設定するとともに、前記音響反射面を反射境界要素として考慮した反射伝搬モデルと、単位角度当りのエネルギー密度が一定の音源を音源位置に設定するとともに、前記音響反射面を省略した直接伝搬モデルとを夫々作成し、これら反射伝搬モデルおよび直接伝搬モデルのそれぞれのケースにおいて、単位角度毎に発せられる音響エネルギーを音束として取扱い、前記反射境界要素における音束の入射角と反射角とが等しい条件の下で反射を繰り返させ、反射減衰の後に前記モデル上に設定した騒音予測点を含む境界要素に到達した音束の全音響エネルギー量を求め、反射伝搬モデルにおける全音響エネルギー量と直接伝搬モデルにおける全音響エネルギー量との比率を反射影響係数ηとして設定し、次いで、前記(I) 式と前記反射影響係数ηとに基づいて反射音のみによる騒音レベルLR (dB)を求め、前記反射音を除いた騒音レベルLD (dB)と、反射音のみによる騒音レベルLR(dB)とをエネルギー的に合成することにより騒音予測点での全騒音レベルを求めることを特徴とする反射音を考慮した道路騒音の予測方法。

【請求項3】
前記請求項2において、騒音レベルLR (dB)を求める際、道路上方に存在する高架桁の形式毎に補正値を設定する
ようにした反射音を考慮した道路騒音の予測方法。